2004年11月02日

本日、楽天のプロ野球参入が決まったようだ。(Livedoorニュース

ホリエモンファンのMasaGonとしては非常に残念である。理由は経営体力とのことであるが、どうも不透明な感は拭えない。NPBの公式発表も、どうもこじつけにしか思えない。

楽天の方が事業計画が明確というが、三木谷氏のビジョンはどこを探しても見つからない(NPBにどのような計画を出したかは不明であるが...)。ホリエモンは既に5冊の著書の中でプロ野球参入の必要性について繰り返しアピールしている。(MasaGon日記|プロ野球買います!参照)

それよりも何よりも、初年度から黒字を目指すといっているライブドアよりも、4年間も赤字を覚悟するといっている楽天の方が評価されるというのは、我々の感覚と随分とずれがあるように思われる。私には、堅実な予想というよりは、球界をドラスティックに変革する意思が無いように受け取れる。

古い感覚では、初年度から黒字など到底無理と考えているのだろうが、ある意味余計なおせっかいとも言える。もし仮に達成できなければ、ホリエモンに責任を取らせて退場させれば良いだけの話である。参入したいIT企業は他にもあるはずである。

いまや企業の寿命は、せいぜい30年といわれている時代である。永続的に一つの会社が赤字を垂れ流しながら、社会的意義で球団を持ち続けるなどという前提自体、時代遅れなのではないだろうか。

いつの時代にも、好況な業界と時代遅れになった業界が存在する。その時代時代の好況な業界が、バトン渡しでスポーツを育てて行ったら良いのではないだろうか。あるいはホリエモンの言うように球団を株式会社化し、オーナーから分離してパブリック(公共)のものとするというのも、破綻リスクを低下させる一つの方法であろう。

とはいえ、今回のホリエモンの球界に与えた影響は大きかった。古田とともに、12球団・2リーグ制を維持し、球界の縮小傾向に歯止めをかけた、最大の立役者だったのではないだろうか。彼の無念さを考えれば、MasaGonも目標未達成(MasaGon日記|うぐぅ〜!)ぐらいでへこたれている暇はない。

前置きが長くなったが、そんなホリエモンを応援するため、本日は堀江貴文と竹村健一の対談書、「世界一の金持ちになってみろ!」をご紹介する。


世界一の金持ちになってみろ!―単純に考えればうまくいく


正直なところ、本書の内容の大部分は、過去の4冊(MasaGon日記|プロ野球買います!参照)と重複するところが多いが、竹村氏と対談することによって引き出された面白いところが何点かあった。

私が特に驚いたのは、2003年の数字で、世界中に億万長者が600万人存在し、そのうちアメリカが350万人、日本に150万人で、残り100万人がアジアやヨーロッパだという。人口比で言えばアメリカと日本はほぼ同等ということになる。全然実感がない!

日本では彼らは、多額の預貯金や不動産などとしてストックし、人知れずひっそりと暮らしているということになる。これでは経済が活性化するわけがない。金持ちは、営利事業にせよ、慈善事業にせよ、エンジェル活動にせよ、寄付活動にせよ、ともかくもっとお金を動かす義務があるのではないだろうか。

ホリエモンはまた、日本初の投資銀行をつくろうとしている。これはこれからの起業家にとって非常にうれしい話であろう。またTOB(株式公開買付)などにより、破たん前の企業再生にも取り組む意欲も見せている。

意外にも、彼は私と同じく現代の10代に脅威を感じている。そりゃそうであろう。生まれた時から世の中に普通にインターネットがあり、小学校では教師以上にパソコンを使いこなし、プログラミングのスキルにも長け、多くのウィルスが若年層の手によって作られている事実。

また、英語教育の小学校への導入も今後進んでいくに違いない。語学などというのは小さい頃に学んだ人には到底叶わない。ITに関するスキルもそれに近いものがあるのではないかと私は思っている。ファイナンシャルリテラシー(お金に関する知識やノウハウ)だって例外ではない。

我々にも、彼らについていくのがやっとの時代が、遠からずやってくるのかもしれない。そうならないよう、常に研鑽していくつもりではいるのだが...

ちなみに、本書からはホリエモンが竹村氏と非常に多くの部分で価値観を共有していることがわかる。彼の言う「老害」というのが、決して単に「年齢」の事を言っているわけではないということが分かるであろう。

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【斎藤一人語録11】(「斎藤一人の百戦百勝」 小俣貫太著 ISBN4-492-04188-5 より引用)
お金持ちはお金を愛している







(23:23)

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1. 『世界一の金持ちになってみろ!』 by 堀江貴文/竹村健一  [ 起業家のための書評ブログ ]   2005年07月07日 12:32
ふと、書店に寄って、インターネット・マーケティングの本を探していると、この本が目

この記事へのコメント

1. Posted by fantasy   2004年11月03日 17:28
お久しぶりです。お元気ですか?

>我々にも、彼らについていくのがやっとの時代が、遠からずやってくるの
>かもしれない。そうならないよう、常に研鑽していくつもりではいるのだ
>が...

小生の息子たちを見ていると、これからは情報を持つことが大事なのだと痛切に感じます。
彼らはわたしが歩んだ30年以上前を、これから歩んでいくのであり、その情報環境はわたしの当時のそれの何百倍(?)もの量であると感じます。
息子たちは既に「スキルへの特化」を選択しており、若すぎる(?)ため、恐れを知りません。良いことか否かは小生には判りませんが・・・。

お身体大切に。それでは、また。
2. Posted by ゆぅ   2004年11月04日 07:38
おはようございます。
私もライブドアの株主ですよ(笑

30000株のホルダーです。(1500万で購入)
4月に購入しました。

私はWEBの会社しているので、結構わかるんですが
ライブドアの将来はかなり明るいのは間違いないですよ。

9月の中旬くらいにIRの熊谷さんより
かなり良いコメント頂いて、これは公募は戻すなって
思ったら300円でしょう(笑
熊谷さんに「おい!」と思いましたよ。
でも野球参入はマイナスがあっても必要な事だったので
しかたないですね。
でも楽天のお陰で、参入するリスクを背負わず、
ライブの知名度、アクセスアップにつながった事はダブルでプラスですね。

800円は早いですが、今年中に行くといいですね。
私は2020円までライブを保有するつもりです。

お金はたくさんあった方が便利ですよね。

3. Posted by MasaGon   2004年11月05日 00:24
>fantasyさん、

お久しぶりです。うぇるかむ・ばっく・つー「MasaGon日記」へ!(笑)
っていうかいつも本当にありがとうございます。書き込み感謝です。

そうですねぇ。一般人が簡単に手に入る情報といったら、ほんと5年前に比べたって、何百倍ではすまないかもしれません。マスコミの価値が相対的に低下していると思います。つまり為政者が情報をコントロールしにくくなったと思うんです。

恐れを知らないというのは最大の武器ではないですか。僕なんぞは、何をやるにも、すぐびびっちゃってダメですから...

4. Posted by MasaGon   2004年11月05日 00:40
>ゆぅさん、

ようこそ、MasaGon日記へ。
ゆぅさんのブログには、本当にいつも心を打たれます。是非ずっと続けてくださいね。

ゆぅさんもホルダーでしたか。実は私もちょこっとだけ(ここで書くのは恥ずかしいぐらいですが...)持ってます。

しかし、3万株とは恐れ入りました!!
ゆぅさんのブログから想像するよりも、ずっと大胆なお人柄のようで...(笑)

というか、そういう強い人だから素直になれるのでしょうね。

ゆぅさんのおっしゃるとおり、今回完全にライブドアはイメージを上げましたね。こんな(http://www.zakzak.co.jp/top/2004_11/t2004110217.html)記事もありますし、ネット上で「楽天 ライブドア」で検索してみると、個人のブログサイトはライブドア応援一色です。楽天びいきなのはマスコミ関係のサイトだけ。

楽天の方はというと、不買運動まで盛り上がっている始末で、今後の行く末が心配になるほどです。動きの早いネットユーザに見放されるとえらいことになるのではないかと思うのですが、これで球団が立ち行かなくなって、年寄りたちに「だからIT企業は...」などと言われてはたまりません。

800円、2020円とは随分刻んできますが、テクニカルな数字でしょうか?お話をお伺いしていると、素人ではないように思われるのですが、その道の方なんでしょうか?
5. Posted by ゆぅ   2004年11月05日 11:40
こんにちわ。
私はその道の人間でも何でもないですよ(笑

何故800円なのか?何故2020円なのか?
テクニカルでもなんでもありません。

説明すると800円は楽天の時価総額を抜いて個人の
株価上昇にともないの売りが800円だと思っているからです。
公募あたりやそれまでに何度もシコリがあり売りはたくさんでますが。

でも、熊谷さんが楽天の時価総額を近いうちに追い越すと言っているので
800円を目指す展開を考えているんだなあと思いました。

機関が300円あたりから加入しているので、
もしこれが海外の投資家だった場合とかは
大体3倍を狙うので900円でしょう。ですから800円は
打倒だと言う事です。

2020円はライブへの期待感だけです(笑
ライブは長期で持つつもりだったので応援をこめた株価です。

たいした意見ではなくすみません。
6. Posted by MasaGon   2004年11月06日 01:21
なるほど、そういうことでしたか。
私も、ホリエモンお疲れ様記念で、もうちょっと積み足すかな。

しかし、ここに来て上げてますねぇ。
少なくとも宣伝費分は、企業価値がまるまる上がったわけですもんね。数十億?あるいは数百億の価値があるか...

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