2004年09月18日

本日の書評は「斎藤一人の百戦百勝」をご紹介する。斎藤一人さんといえば、「スリムドカン」などのヒット商品でおなじみの健康食品ショップ銀座まるかんの創設者、社長であり、知る人ぞ知る2003年高額納税者番付第1位の方である。しかもすごいのは1993年以来ずっと10位以内にただひとり連続して入っており、それも土地、株式によるものを除けば毎年実質1位(つまり事業所得で一番儲けている人)なのである。(累計納税額も文句なしの第1位)


斎藤一人の百戦百勝


最近はマスコミなどでも「斎藤一人」の名前をよく見かけるようになったが、実は彼の実態は意外にベールに包まれている。なぜならマスコミに顔を出すことを拒否し続けているからである。

本書は斎藤氏本人が書いたものではなく、「自称」弟子の小俣貫太氏の書いたものである。もちろん斎藤氏著の書籍も多くある。例えば以下のようなものである。

変な人が書いた心が千分の一だけ軽くなる話
変な人が書いた成功法則
変な人の書いた買ったら損する本

しかし本書はこれらの本とはだいぶ趣が異なる。

斎藤氏本人の著書は薄くて文字も大きく、行間もスカスカで内容も禅問答のように多くを語らないスタイルのものが多い。あまりぐだぐだ説明を加えるのは粋でないと考えているのだろう。しかしそれだけに読むほうが斎藤氏が何を言わんとしているのかしっかり考えながら読まないと無用な誤解を招きかねない。(それが良いのだという面もある)

一方本書は「自称」弟子から見た斎藤氏の教えと人となりが客観的に描写されており、常人にもわかるような解説もあって理解がしやすい。(「自称」というのは斎藤氏は自分は師匠だとは認めないからであるそうである。)

斉藤氏には10人の「自称」弟子がいて、それぞれが各地で銀座まるかんのの商品を扱っている。小俣氏の母もその一人で小俣氏は幼少の頃から斎藤氏に身近に接し、生き方や物事の考え方について様々な教えを受けてきたそうである。

成功者には様々なパターンがあるというが、本書ほどそれを感じさせてくれる本は他に見当たらない。以前に何度かご紹介したライブドア社長堀江氏などとは全くの対極の考え方の人と言っても過言ではないだろう。

MasaGon日記|儲かる会社の作り方
MasaGon日記|稼ぐが勝ち

斎藤氏は、商売をやるのに会社組織すら必要ないと思っている。「大企業」を目指すのではなく「大個人」を目指すのだそうだ。IPOや株式などとは無縁の世界に生きている。借金は悪い波動が出るので買い掛けやクレジットカードすら利用しないという。お客さんの顔色を見て直接商売をするのを旨としているのでインターネットすら今は不要と思っている。

いつ何時であろうとも「商人」に誇りをもち、例え自分が客のときでも「商人」でなければならないと思っている。どんなに悪いサービスを受けても感謝の心を忘れず、時にはご祝儀も弾む。絶対に他人に気を使わせてはならないと思っている。時代劇に出てくる「越後屋」と対立する典型的な「良い商人」のイメージである。正直私には人間離れして神がかって見える。

思うに、彼は典型的な日本人を相手に、典型的な日本人の理想とする人格者の「商人」として商売をしているのではないだろうか。恐らく米国人に対してこのようなスタイルは受け入れられにくいかも知れない。しかしそれはそれで今の時代日本においても「オンリーワン」なのであって、誰もそれをやらないから彼が儲かるのであろう。

戦後日本人はずっと劣等感を持って生きてきたと思う。高度成長だって欧米に「追いつけ追い越せ」の精神で頑張ったのであって、それは言い換えれば「劣等感」の裏返しである。バブル崩壊後だって「日本型経営の限界」などと騒ぎたて、何でもアメリカが凄くて、それを真似れば全てうまく行くような風潮があった。

しかし日本には日本古来からの良い風習だってたくさん残っているのではないだろうか。それを大事にしたって決してバチは当たらない。良いところをお互いにブレンドしてさらに良いものを作っていけば良いのではないだろうか。

実際、斎藤氏は「向いていない人を辞めさせるのは愛」と考えているし、「いちいち相手の年齢など気にする必要ない」とも述べている。このあたりの価値観は米国型「実力主義」とも相通ずるところがある。

本書には思わず唸ってしまう名言がたくさん含まれている。これから暫くはおまけとして一つづつご紹介しようと思う。

【斎藤一人語録1】(「斎藤一人の百戦百勝」 小俣貫太著 ISBN4-492-04188-5 より引用)
日本には「皆様」と「おかげさま」という神様がいる

次回は東洋と西洋の文化の違いについてもう少し掘り下げて考えるために、以下の書籍をご紹介しようと思う。


木を見る西洋人 森を見る東洋人〜思考の違いはいかにして生まれるか







(14:12)

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 今日はウコン  [ 健康になる。 ]   2004年09月21日 17:15
すでに日本で市民権を得つつあるウコン。 二日酔いや、肝臓対策に使っている人たちがほとんど みたいです。 なんとインドではカレーにもウコンを加えているようです。 そのため、インドの国民はみな肝臓が丈夫だとか。 また、ダイエットや美肌効果があるウコン。 これから

この記事へのコメント

1. Posted by 名前   2009年08月14日 18:31
アメリカでもどこでも、まともな人たちは義理と人情ですよ。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔