2004年09月16日

ビジネス書評ブログといいつつも、なぜか当初からホリエモンに関する話題の比率があまりにも多い気がするが、今日は初回に続いて、ホリエモン3部作の最終章「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」を紹介する。


堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方


正直なところ、本書は彼の3冊の書籍の中でのベストだと思う。

帯封の文句はこんな感じです。
「年功序列も大企業信奉も間違っている!儲かる会社を作って勝ち組になろう!」

見ての通りサラリーマンを辞めて会社を作ることを強力に推奨しているものである。普通よくあるこの手の本としては、サラリーマンと事業者の経費や税制の扱いの違いの話などを述べて、どれだけ事業者が有利であるかを主張するような、細かい話に終始しているものが多い。

しかし本書はそれとは全くの別物であり、何よりもがある。

彼が夢のIPO(株式公開)を果たすまでの苦難の道のりが実にリアルに書かれており、それだけの苦労をしてでもIPOは本当に良かったから、みんな俺に続けと言わんばかりである。

CNET Japanネットエイジ西川社長のコラムが連載されているがそれに近い感じである。

想像を絶してホリエモンの苦難の道のりの描写は生々しい(彼女の父親に出資してもらって起業したが、IPOに際して関係が冷え込み、借金をして株式を5億で買い戻した話など)。ホリエモンとて人の子なのだなぁと妙に安心感を与えてくれた。

ライブドアの前進であるオン・ザ・エッヂの立ち上げ準備から現在に至るまでの経緯が惜しみなく書かれている。また、後半にはこのIPOによってハッピーになった人たちの回顧録が掲載されている。

いずれも実にリアリティがあって具体的であり、自分も頑張れば数億の現金を手にするのも決して遠い話でないと確信させてくれる。まず最初はオン・ザ・エッヂの立ち上げ時の事業計画書(全文)から始まり、最後にはIPO時の各種提出書類(抜粋)の内容まで惜しみなく提供されている。これだけで何百万円のセミナーの価値があるのではないだろうか。

さらに本書には抽選で1000名にライブドアのホリエモン持ち株(東証マザーズ:4753)が1株当たるという実に斬新な企画までついている。(ちなみに本書一冊につき一口応募できる)

価値としては時価で500円ぐらいのものであろうがホリエモンが持っていた株というところに何気に魅かれるものがある。

受け取るにはライブドア証券に口座を持たなければならないらしいから、高々50万円の出費で驚くべき宣伝効果である。本書の内容にもある効果的宣伝費の使い方がこんなところにも現れていそうだ。

次回は「斉藤一人の百戦百勝」をご紹介する。


斎藤一人の百戦百勝







(04:01)

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この記事へのコメント

1. Posted by 田代英治   2004年09月19日 21:07
三連休如何お過ごしですか?儲かる会社の作り方と加速成功の2冊を当ブログ経由で購入しましたよ。今日の午後届いたので、早速加速成功の方を読んでみました。今まで読んだ本と違ってかなり具体的に(精神論だけでなく)踏み込んでわかり易く書いてありました。代金以上の価値があると思いました。道幸さんがおっしゃっていることは、私が尊敬している「伊藤塾」伊藤真塾長が常日頃言っていることと共通しています。大変興味深いです。
全く関係ないのですが、昨日中山競馬でホリエモン号が新馬戦に出走したそうです。結果はブービーでした。いつか大穴をあけてくれるかも。注目します。
2. Posted by MasaGon   2004年09月20日 05:22
>田代さん

いつもAmazonのアソシエートをご利用いただいて本当にありがとうございます。今後紹介していく書籍の購入費用の一部として充てさせていただきます。

確かに、「加速成功」は具体例が多いですよね。読んだ後に即座にとりかかることが出来て良いですよね。

伊藤真さんという方は。不勉強ながら存じ上げなかったので、今度勉強させていただこうと思います。

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