2004年09月11日

夏の終わりと共にアテネオリンピック熱は徐々に収まりつつある今日この頃だが、期間中は日本中が寝不足の渦に巻き込まれていた。この期間の交通事故率など密かに調べて見たいものだ。

今回は日本人の活躍が目覚しく、中でも下町日暮里の肉屋の息子「北島康介」の2つの金メダルは日本中を驚愕させた。

今回は彼を8年にわたりコーチし、その実力をいかんなく発揮させた平井伯昌氏の「世界でただ一人の君へ〜新人類北島康介の育て方」を紹介する。


世界でただ一人の君へ―新人類 北島康介の育て方


私がこの本を手に取ったのは、本物の人材を育てるというのは一体どういうことなのかを知りたかったからである。

昨今日本人の若者に天才(と端から見て思える人)が急激に増えていると思わないだろうか。実は私はこの傾向は数年ほど前から実感として感じていた。私は今現在31歳だが、今でも時々出身大学の音楽サークルに遊びに行くことがある。そこで若者と接触し、明らかに我々の頃と学生の素質が変わってきていると感じていたのだ。

一言でいえば「ハイパーナチュラル」なのである。そして良く努力し、本番に際しても動じず、自分の気持ちをうまくコントロールし、初心者で入部しながら時に天才的な演奏をする。「素直」という言葉が一番適切なのかも知れない。右脳をうまく活用できているような印象を受ける。

何万円もするセミナーに行ってもよく学生を見かけるし、かつ人一倍活発。東京のセミナーで「旅費を節約するため鈍行の夜行で大阪から来ました」なんっつう学生に出会うこともある。

週末起業大學同期のisy sawmay.氏もそんな素晴らしい若者の一人である。

コンサルタントの神田昌典先生は著書「お金と英語の非常識な関係」の中で、両親共に戦後生まれとなる世代で今後日本を大きく動かすヒーローが多く出現すると述べている。


お金と英語の非常識な関係(上) 神田昌典&ウィリアム・リード、スペシャル対談CD付き


お金と英語の非常識な関係(下)―神田昌典の全情報ソース付き

船井幸雄さんも多くの著書で、今後のリーダー出現を予言している。(この方の本はちょっと霊的で好き嫌いは激しいだろうが、私は彼の論理を信じている)

ともあれ、今回のオリンピックの日本人の活躍を見れば、天才の急増は納得していただけるかと思う。私はその影には全てメンターとなる立役者が必ずいると信じている。イチローであればチチロー(彼の父親)であろう。

北島康介は金メダルを取った後のインタビューでも、折に触れて「多くの協力者の努力の成果が自分という表現手段を通して外に出ただけ」という趣旨の発言をしている。恐らくそれは真実なのだと思う。いかに彼に素質があろうが、平井コーチが適切な指導を施さなければ恐らくアテネオリンピックという大舞台で金2つという快挙を成し遂げることが出来なかったであろう。その考えは本書を読んで確信に変わった。

まず誤解のないようにお伝えしておくと、この本は今年の6月21日に書かれたものである。従ってその頃は日本中がまさか金メダルを2つも取るとは予想だにしていなかった頃であろう。しかし、平井コーチはこの時点でこうなることを確信していた。それも希望的観測ではなく客観的視点としてである。

私はこの本を全ての教育者に読んでもらいたいと思っている。いかにして人を育てるかに悩み、何度も失敗と挫折を繰り返し、考え抜いた挙句にたどり着いた世界一の称号である。この経験に勝る教育論があるだろうか。本書に書かれている彼の経験は水泳ならずとも全ての分野に適用できる普遍性を持っているように感じる。恐らく表面上のテクニックではなく、人を育てるとはどういうことか、その根本部分を理解することが出来ずに良い人材を育てることは出来ないのであろう。

「頑張れ」という言葉の怖さ、これは目から鱗の発見である。また短期に結果を目指して指導することが、必ずしも長期的に成長させるやり方とは異なること。そして一喜一憂せずに常に冷静であることの大切さ、選手に与えるその本当に繊細な影響。これはもう優良なビジネス書といわざるを得ない。







(05:14)

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