2004年12月06日

「あなたの年齢はあなたが決める」と言われたら、皆さんはどう思われるだろうか。本書の書き出しはこんなショッキングなタイトルから始まる。1年前の私なら「そんなのは理想論でしかなく、実際には歳には勝てないのは事実だ」と思っていたかもしれない。しかし、実際にそれを信じて「快」のある毎日を送っている人を見たり聞いたりするにつけ、これは本当に事実かもしれないと思うようになってきた。

人が「信じる」ためには多くの実例が必要と言うことである。以前に紹介した「よく「遊ぶ人」ほど成功できる」では、佐藤氏本人がいかにして「若さ」を実現してきたかを中心として持論を展開しているが、本書では他の多くの人の実例も述べられていて非常に興味深い。

例えば江戸時代の朱子学者・貝原益軒は60歳からの26年間に代表的な著作53冊を残し、伊能忠敬は50歳から江戸に出て本格的に勉学に取り組み、55歳からの17年間に私財を投じて全国測量の仕事に挑み、死の直前まで地図づくりに没頭していたそうである。ちなみに、日本海新聞の記事によれば、江戸時代後期の「成人を迎えることが出来た人の平均死亡年齢」は男性61歳、女性60歳程度であったそうであるから、これは驚くべきことであろう。(ちなみに、江戸時代は乳幼児死亡率が高かったため、「平均寿命」という点では、男性21歳、女性29歳程度ということである。)

他には、「ジョーズ」「コクーン」などを手がけたハリウッドの名映画プロデューサー、デヴィッド・ブラウン、作家のアーネスト・ヘミングウェイ、クラシックピアニストのアルトゥール・ルービンシュタイン、女優のオードリー・ヘプバーン、作家の宇野千代さん、国連難民高等弁務官として活躍した緒方貞子さんなどの例が挙げられている。中でも宇野千代さんのこんな言葉がMasaGonの心を捉えたので、皆さんにもお裾分けしよう。

  • 「人生のことは凡て、言葉の暗示である。誰でも、人にほめられると嬉しい。何故か。自分は書けない、と思うよりも、書ける、と思う方が気持ちが好いからである。それが自然だからである。伸びるのが自然だからである」

  • 「私はいつでも、愉しくないことがあると、大急ぎで忘れることにした」

  • 「体が体を守るのではなく、心が体を守る」

  • 「何事をするのにも、それをするのが好き、と言う振りをすることである。それは、単なるまねでもいい。すると、この世の中に、嫌いなことも、また嫌いな人もなくなる。このことは、決して偽善ではない。自分自身を救う最上の方法である」

  • 「お洒落をする、或いは気持ちよく気じまいをすることは、生きていく上の、生き甲斐でもある」

  • 「失恋すると思うから、失恋するのだ。世の中の凡てが、この方程式の通りになる」

  • 「人は、自分の好きなことのためにする少しばかりの苦労は、心にもかけぬものである」

  • 「心に張りがあると、人間というものは、死ぬまで、ボケるものではありません」

  • 「たぶん、満百歳になるまでも、同じ速度で行動することを私は止めないであろう」

  • 「私は自分が死んで行く、と思ったことが一度もない。いつまでも生きているもののように思って、今日から明日、明日からあさってへと暮らしている」


本書では、若さを保つための栄養素や食事についてのアドバイスの詳しい説明もある。これは必見であろう。

ところで、最近やたらと「コエンザイムQ10」というサプリ(?)がはやっているいるようであるが、あれってそんなに良いのだろうか。MasaGon日記ファンの皆さんで試された方がいらっしゃれば、是非感想をお知らせ頂きたい。

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(22:31)

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この記事へのコメント

1. Posted by バーバリー ワンピース   2013年12月02日 11:41
MasaGon日記:脳から若返る「ときめき」の魔力 - livedoor Blog(ブログ)

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