2004年12月02日


PE&HR社主催のセミナー『ソニーの創業期を知る』(\6,000)に参加してきた。講師は井深大氏、盛田昭夫氏、大賀典雄氏らとソニーの創業期の苦楽を共にした以下のような面々。(ただし山本氏は主催者)

郡山史郎氏株式会社CEAFOM代表取締役)
一橋大学経済学部卒業。
ソニー株式会社常務取締役、ソニーPCL株式会社代表取締役社長、会長、株式会社リーディング・エッジ社代表取締役社長を経て、現在、ソニー株式会社顧問。
2004年2月、株式会社CEAFOMを設立し、代表取締役に就任。


松本哲郎氏株式会社CEAFOM常務取締役)
早稲田大学理工学部卒業。
ソニー株式会社外国部、国際通商業務室長(ITA)、半導体営業本部海外営業統括部長、国内営業統括部長、国際調査部統括部長、人事センターキャリアデザイン推進部主席などを経て、2004年1月退職。現在、早稲田大学大学院客員教授。
2004年2月、株式会社CEAFOMを設立し、常務取締役に就任。


山本亮二郎氏PE&HR株式会社代表取締役)
1968年生まれ 早稲田大学第二文学部卒業
2000年から2004年にかけて、インテリジェンス、フューチャーベンチャーキャピタル、21LADYで3度のIPOを経験。成長志向の高いベンチャー企業を対象に「資本」と「人材」の両面から事業構築支援を行うことを目的に2003年5月、PE&HR株式会社を設立し、代表取締役に就任。


これが実に良かったので、MasaGon日記ファンの皆さんにもご報告させて頂きたい。


PE&HRという会社は、起業家を「資本」と「人材」の面からサポートすることを目的として、2003年5月に設立された若い会社である。特に若手企業家支援に力を入れているようで、20代であれば「若手経営人材の会」に登録され、セミナー費用も半額になるって言うじゃなーい。MasaGonはひっからなかったんですから!残念!「気持は未だに10代なのに」斬り!

スタッフも非常に若く、代表の山本氏も30代であり80年代生まれの社員もイキイキと活躍していた。山本氏によれば、最近勢いのあるベンチャー企業には、必ずといってよいほど20代の元気な人材がいるという共通点があるそうだ。そこで、彼らを「若手経営人材」と呼び、「資金」や「人材」の面から支援していこうと思い、PE&HRを立ち上げたそうである。

そんな山本氏の人材交流の広さを証明するかのように、彼の人脈から、今回の郡山氏と松本氏のセミナーが実現したということである。今回の主役、郡山氏と松本氏は、今年の2月にCEAFOMという会社を興している。CEAFOMは面白いことに、PE&HRとは対照的にシニア層の人材発掘に力を入れているそうである。

彼らは、経験豊富でまだまだこれからが働き盛りの定年退職者が、いざ仕事を探そうとすると「警備員」や「交通整理」などの仕事しか見つからないという、実に理不尽でもったいない状況を憂い、豊かな経験をもったシニア層を経営幹部として仲介する会社を立ち上げたそうである。いずれも実に素晴らしい試みであると思う。双方とも若い会社であるが、是非とも大成功を収めて日本を素晴らしい国にしてくれると信じている。

以前から何度も繰り返し述べているように、MasaGonは人間の若さは決して年齢で決まるものではないと思っているが、郡山氏と松本氏は本当にその生き証人のような人材である。私の記憶が正しければ、郡山氏は79歳で松本氏は69歳という事であった。ところが背筋はしゃんと伸び、立ち居振る舞いはスマート、頭もきれてスピーチも実に素晴らしい。そして何よりも「元気さ」がその満面の笑顔から溢れんばかりにこぼれているのである。正直MasaGonは「若さでも負けているかも」と思ったことを告白せざるを得ない。

この年代での起業には、家族の反対もあったそうであるが、いざ始めてみると、家で体をもてあましている時よりも「若くなった」「イキイキしている」と言われ、今では「やって本当によかったね」と心から応援してくれているそうである。高齢化社会を乗り切っていくパワーはこういうところにあるのではないだろうか。

長者番付日本一である斎藤一人氏は、その著書変な人が書いた買ったら損する本の中で、「仕事が嫌いな人は仕事をさせると元気がなくなるが、仕事の好きな人は休ませると元気がなくなる」と書いていたと思うが、まさに彼らは本当に仕事が「好き」なのであろう。


変な人の書いた買ったら損する本

世の中には、「仕事」を時間というただ一つの物差しで測るような風潮が未だ多いような気がするが、「仕事」が好きでたまらないような人は、徹夜で熱中して仕事をやろうが、休日も働こうが好きにやらせてあげるような「おおらかさ」も、会社には必要な気がする。なぜならそれをやらせないことが、彼らにとっては「パワーハラスメント」になり得るかも知れないのであるから。もちろんこれは強制を伴うものではない事が条件であるが、本件に限らず、多様性を認めずに、物事を一つの価値観によって一面的に判断することは非常に危険であると、MasaGonは常々考えている。人は百人百様であることが最大の価値なのであるから。

彼らの話によれば、実際創業期のソニーは不夜城であったそうである。それも、エンジニア自らが大きな使命感を持って、かつウキウキして仕事をしていたということである。そのDNXの一部は現在のソニーにも受け継がれているのではないかと思う。

MasaGonは長時間勤務を推奨するわけではなく、むしろ出来るだけ短時間でこなして、空いた時間で「遊ぶ」のが自分にとっては善と考えているが、いずれにしても「仕事は時間ではない」という基本概念が根本にある。あとは本人が一番「イキイキ」と出来るやり方を自由に選べば良いのではないだろうか。そのためには「自分で選択する」という強い主体性と会社側の理解が必要であるが、前者さえ確立しているのであれば、「自由にさせる」というのが会社にとっても利益を最大化する手法だとMasaGonは信じている。

セミナーでは、郡山氏、松本氏から見た、井深大氏、盛田昭夫氏、大賀典雄氏の人となりを、実に臨場感をもって聞かせていただいた。苦楽を共にした人物でなければとても分からないような、彼ら名起業家・経営者の性格や数々のエピソードには心躍らされた。
非常に内容の濃いセミナーであったので、本記事は後日へ連載とさせていただきたい。

soedanna余談であるが、期せずしてあの超有名メルマガ「おシャる技術」ソエダンナ氏に会った。写真付きメルマガのお陰で、一目で認識できた。今後htmlメルマガは一つの流れになるかもしれない。

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