2004年11月23日

本日はHMVP大手町スタジオにて東京ガラチョスのライブ(MasaGon日記|【号外】MasaGonライブ告知参照)前の最終リハーサルであった。

初めて使用したスタジオであったが、広さも充分、音響も最高、交通の便も問題無しで、今までMasaGonが使ったビッグバンドのリハが出来スタジオの中で、ベストの使い心地であった。チェケラッ!

ともあれ、最近書評を書きたい本がだいぶ溜まっているので、本日は、現役の医者でもあり、作家でもある米山公啓氏による、「脳が若返る30の方法」をご紹介しようと思う。


脳が若返る30の方法―科学が示してくれた脳の育て方


MasaGonは、最近脳科学の進歩と、脳というものに対する認識の変化が著しいと感じている。医学の世界では、最近の認識に至る仮説が随分前から飛び交っていたようであるが、それがここ数年で日本の非医学分野の知識人の間でも、浸透してきたと感じているのである。

脳をコンピュータに例えれば、脳科学の進歩は「脳の最適なプログラミング方法」の理解に他ならない。この点はジェームス・スキナー氏も彼の講演CDの中で述べている。私はこの事が、最近になって多くの日本人の中から「天才」が輩出されてきている事と無関係ではないと思っている。

日本人の天才の増加は、以前の記事(MasaGon日記|世界でただ一人の君へ)でも触れたが、MasaGonアミーゴのr@yさんによれば、こんな少年もいるらしい。(BEEN SO LONG|[PERSON]YANO SHO

最近この分野の研究で、多くの一般向けの書籍を出して有名なのは、30代前半の薬学博士池谷裕二氏であろう。かの有名な糸井重里氏の「ほぼ日刊イトイ新聞」にも「海馬」についての連載(これは本当に一読の価値有り!)を執筆しており、糸井氏と共著での書籍も出版している。MasaGonも彼の著書は何冊か持っている。(池谷裕二の著書は、こちらこちらからどうぞ)

ともあれ、本書の著者の米山公啓氏をはじめ、池谷裕二氏、以前の記事(MasaGon日記|よく「遊ぶ人」ほど成功できるMasaGon日記|愛されてお金持ちになる魔法の言葉)で紹介した佐藤富雄氏など脳科学研究者に共通しているのは、多趣味で遊び好きなところである。なぜなら、それが脳にとっての一番のエネルギーだからであろう。

本書で著者が一番言わんとしているのは、「慣れを排除せよ」ということではないかと思っている。人間生まれた時は、自分の周りに起こる全ての事が初めての経験であるから、それらを何とか自分なりに理解しようと必死になって脳はフル回転する。しかし大人になるにつれ、日常の生活は毎日同じ出来事の繰り返しになり、さして脳を活動させなくても支障がなくなってくる。そうやってどんどん「脳力」が低下していくのである。

従来、人間は年をとるにつれて「脳力」が低下すると考えられてきた。その根拠は脳細胞数の減少という事実であった。しかし、本書によれば、脳細胞自体の数は減少しても、その結びつきはより密なものとなり、脳はその結びつきの最適化のために不要な脳細胞を敢えて整理するという、むしろ「進化」の過程をたどっているのではないかという学説が有力になって来ているという。

また、最近の研究では大人の脳細胞の数自体も「成長」「再生」することが明らかになってきたというのである。例えば、ロンドンの運転歴30年のタクシー運転手は、海馬が他の人より3%も肥大化し、それに伴い脳細胞も20%増えているのだそうである。

以前の記事(MasaGon日記|自動二輪初教習レポート)に書いたように、MasaGonは現在自動車教習所に通っているのであるが、ロビーでの中年のおじさんたちのこんな会話を何度聞いたことか。

A「やっぱり、こういうのは若い人じゃないとうまく行かないよね。」
B「うん、そうそう。所詮俺たちには今更ムリなんだな。」

私はこういう会話に何度となく腹立たしさを感じた。その理由の一つは自分が出来ないのを「年齢」という不可抗力のせいにしていること。もう一つは、「年齢」が「脳力」を制限しているという「正しくない」認識を広めていることである。

では、年をとっても「脳力」を衰えさせないためにはどうしたら良いのか。それが本書の課題なのであるが、まず第一に次の事実を認識することが重要であろう。

『年をとって一見「脳力」が衰えているように感じるのは、決して「年齢」のせいではなく、身の回りの「新鮮」な経験が圧倒的に少なくなっているからである』

小さな子供を見ていると、目に付くもの耳にするもの全てに好奇心を示し、じっと見つめたり、触ってみたり、匂いをかいでみたり、時には口に入れて味わってみたりもする。ところが大人になるとどうであろう。毎日の通勤経路すら同じ道を変えようとしない。「何があるかわからないから」って何があるか分からないから人生って楽しいんじゃぁないだろうか...

これでは、大人の「脳力」が子供にかなわないのは当然のことではないだろうか。

本書では、五感をフル活用して普段起こらない状況を自分の中に起こし、脳に「あれっ?」と思わせる数多くの実践例が述べられている。例えば耳栓をして階段を登るとか、コーヒーの匂いを嗅ぎながら魚の写真を見るとか、利き手と逆の手で携帯メールを打つとか、とにかく普段経験しないことを敢えてやってみるのである。脳が「あれっ?」と思えば、その瞬間から脳は事体把握のためにフル回転で動き出す。そんな経験を自ら進んでやってみるのである。

本書の中で著者は、コンピューターは「安定」を、脳は「変化」を追求すると述べている。日本では昔から一つの事を始めたら、あれこれと他のことに手を出すのは節操の無いこととされてきたように思うが、「脳への刺激」という意味では、いろいろな事に挑戦することは善である。むしろその方がそれぞれのテーマについての上達も早くなるのではないか、とMasaGonは最近実感しつつある。

【斎藤一人語録17】(「斎藤一人の百戦百勝」 小俣貫太著 ISBN4-492-04188-5 より引用)
楽しさを感じるために生きている

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(23:59)

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